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恐るべし、霊的調査
入会当初、欠かさず集会に出かけておりましたが、瞑想していて同じ時間になると、廊下からコツッ、コツッ、コツッと先生の足音が聞こえて来るのです。
僕は「きっと、瞬間移動しているに違いない」と思っていたのです。

今となっては笑い話ですが、真剣にそう信じていました。
確かに霊魂であれば、肉体を持たず霊的身体のみなので、壁をすり抜けたり、瞬間移動も可能です。
しかし、いかに霊能力者であっても生身の人間に出来ることと出来ないことがあります。
こんなこと説明するまでもないかぁ。
昔、この霊的集会に知り合いを通じた人達を連れてきました。
ある霊的思想を、支持する方々だったのです。
そのうちの一人の方が公開霊査(霊的な調査、診断)を申し込まれたのです。
その方は、手を当てる式の施術を行っている方でした。
霊的調査により、手から間気が流出して、間気不足である指摘をされました。
そして、支持する宗教的思想に関与してくる低い霊魂がいることを告げました。
集会が終わり、僕は喫茶店でコーヒーを飲んでいました。

すると、ガヤガヤと入って来る人がいましたので、横目で見ると集会に誘った人達だったのです。
もちろん、僕のことは気が付かない様子です。
彼らの話に耳をすますと、霊査を受けた方が話はじめました。
「あの人が、先生に私のことを事前に伝えていたのでしょう」と笑っていました。
当然、あの人とは僕のことです。
実は師には、彼らのことは、何の告げ口もしていないのです。
ということは、霊査の内容が図星だったということです。
恐るべし、霊的調査。
霊魂学書籍のご紹介
霊的能力の謎 - 霊能力者、霊媒の真実 水波一郎著
霊能力者も霊媒も大勢いる。しかし、その人達の中には不真面目な人もいる。霊的な能力が何もないのに、看板を上げている人もいれば、霊能力者の事務所に所属している人もいる。では、どうしてそうした事が可能なのか。他の分野であれば、出来の悪い商品はよほど安くないと売れ残ってしまう。業者は質の良い商品を作る必要がある。ところが、霊的な能力の質は上がる気配がない。それは、霊的な能力の有る無しが分かりにくく、嘘をつける分野だからである。元々、科学は霊能力を認めていない。科学的には、たとえ本物であっても、嘘なのである。科学的な面から、霊能力は嘘だから禁止すると言うと、全員、看板を外す事になる。しかし、需要はある。大勢の人達が納得しない。結局、一人一人が本物とニセモノを選別する事になる。しかし、それは難しい分野なのである。