水波一郎著「おじいさんのご褒美:むかしむかしの霊的なお話1」

冒頭は、昔話風で始まりますが、スーパーボールのような話の展開です。

子供向けのような体裁ですが、大人でも十分読み応えがあります。

フェイクニュースや情報戦、忍者のスパイ工作、敵国を弱体化させるために分断をけしかけたり、人間社会を風刺しているようでもあります。

平凡な、お爺さんとお婆さんが翻弄されてしまう姿は、ちょっと可哀想な感じもします。

人生の終盤でこんな出来事に遭遇したら、寿命が縮まってしまいそうです。

それでも最後は、何物にも代えがたいご褒美がもらえたことは、ホッとします。

この物語に出てくるお婆さんは、そんなに悪い人でしょうか。

僕の方がよっぽど腹黒な気がします。

皆さんは、どう思われますか。

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