水波一郎著「救いの神:富士の神と霊魂団」

この本は、かなり深い内容です。

僕も幾度となく読み返しています。

神という存在を考えた時、どなたでも漠然としたものだと思います。

霊魂学では、人間と関わりを持つ最高の存在を神霊と呼んでいます。

信仰の対象でありながも、心に思い描くことは難しいものです。

そこで、その一端でも感じ取って頂けるようにと、本書は作成されたそうです。

富士の神と霊魂団の活動は、人類、霊魂全体という広い視点で捉えています。

日本は特に終戦後、霊的環境は悪化の一途をたどって来ました。

近代、日本の社会情勢に伴う人々の思いや考えも変化し、そうした隙を付く邪悪な霊魂も力を増し、日本の神的アンテナである富士山も穢れてしまいました。

それでも、刻々と変化する霊的状況を踏まえ、先手を取りながら、高貴な霊魂方の活動はとどまることを知りません。

しかし、そうした対策や対応も、我々人間の行動次第という面も大きいです。

また、『信仰』と一口に言っても、それぞれに霊的な成果や結果を生み出します。

その力の流れの根本が神霊で、その神霊に連なれるかが、カギとも言えます。

会員向けと思える箇所もありますが、いつの時代でも万国共通に、霊的な修行者であれば基本とする心得と言えます。

「初心忘るべからず」という戒めの言葉通り、人間は次第に傲慢とは言わないまでも、多かれ少なかれ、緊張感が抜け、大事なものを見失ったり、マンネリになってしまうように思えます。

子供のうちは大人が注意してくれますが、大人になると複雑になり、注意するにも気を使ったり、陰口をたたかれるだけとなってしまいます。

自分を省みることも修行者として、大切であると感じさせられます。

修行と言うと、自分には関係ないと思われがちですが、霊的な成長は不幸にならないためにも必要ですし、それが救いでもありますので、多くの方に、この本を読んで頂きたいです。

知識や想像のみならず霊的修行法により、自分自身で神霊からの霊的な流れを感じ取って頂くことを願っています。

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