この本は、霊能力者や霊媒(霊魂からの通信を表現できる人)について書かれています。
霊能力者を名乗る人は、たくさんいると思われます。それぞれ霊的な世界の見解、主張が異なっています。
科学的な証明が難しい分野なので、何が正しくて何が間違っているのか判断に迷うところです。
「守護霊は、おじいさんやおばあさん」とか「亡くなった親が、いつも見守っている」と聞くと、嬉しく感じるものです。
善人が天国に行き、悪人が地獄に落ちる方が納得しやすいと思えます。
やはり、我々物質の世界に生きている人にとって都合の良い、願望に沿った方が支持されやすいのでしょう。
現代の霊能力者の場合は、宗教の世界の修行者は少数派である。
ほとんどの人達は、逆に、宗教には一切関わりがありません、という看板を上げている。
宗教の評判が悪い為である。その方が都合が良いのであろう。
<中略>
現代の霊能力者が行ってきたという霊能力訓練は、ほとんどが宗教の修行である。
瞑想であれ、座禅であれ、滝行であれ、チャクラ開発であれ、どれも宗教の修行である。
宗教を否定するということは、自分が行ってきた訓練をも否定することにもなってしまう。
もう少し考えて欲しいものである。
つまり霊能力は基本的には、宗教者であった。だからこそ、心は神や仏に向いていたのであり、高級霊魂がその代理だったのである。
「瞑想は危険?心配いらない?どっちなの?」で触れましたように、基本的なことを、ないがしろにしてしまうと、肉体で生活している我々には分かりづらいですが、成果がないばかりか低い霊魂の影響を受けてしまう可能性があるからです。
霊能力者、霊媒の良し悪しは、皆もっともらしいことを言うので、発言だけでは判断は難しいと思います。
霊能力者を見極めるには、その背後に、どんな霊魂が協力、作用しているかがポイントと言えます。