水波一郎著「霊魂三国志:中国、朝鮮、日本の霊魂達の戦い」

この物語は、物質世界の人間ではなく、一度他界した霊魂達の戦いです。

物質の世界においては、人が生きるために必然的に争いが起きてしまいます。

しかし、霊魂の世界は、幽体という身体で活動するため、物質の世界のように食料や資源を確保する必要がありません。

ところが、何の不自由のないはずの幽界において、低い世界では霊魂同士の争い、暴力や虐待が横行し、苦しくて辛い所になってしまっています。

こうした世界に住む霊魂が、何らかのきっかけで物質の世界に戻ってしまうと、もう恐ろしい幽界には帰りたくはありません。

物質世界に住み続けることになります。

霊魂となっても、集団、組織が力を持ち、力のある者が弱い者を支配し、国家間の争いが生まれてしまうようです。

この物語の軍人達は高級霊の導きで救われて行きます。

それまでの争いや苦しみは、一体何だったのかと考えさせられます。

人間として生きているうちに、霊魂を勉強し、下の世界に落ちないようになることが大切であると感じさせられます。

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