主人公、剣(つるぎ)は、死後、下の世界に入ってしまいますが、努力、苦悩を重ね上の世界に登って行く物語です。
死後の世界は、善悪という基準で成り立っていると思いがちですが、そうではないようです。
あの世にも法則があり、今、肉体と重なっている幽体が馴染みやすい、相応しい場所で生活することになります。
低い世界に入るから、必ずしも悪い霊魂とは限らないのです。
世の中、悪人と呼ぶに相応しい人は少ないと思います。
それでも、この世の霊的環境が悪いから、必然的に下の世界に入る人が多くなってしまいます。
この本に書かれているように、下の世界に入ると大変です。
物質世界では想像できないようなことが起こっています。
このブログをご覧の方は、この本を参考というか、教訓として、不幸な世界に入らないことを願っています。
主人公の剣さんは、上の世界に入るまでに、途方もない時間を過ごしたと思います。
以前、霊魂からメッセージで、地上の一年の努力は、あの世で十年、百年に匹敵するそうです。
それだけ、地上は霊的修行に恵まれた環境であると言えます。
あとは、自分の意思表示だけです。
善行を積むとか、心や精神の発達といった難しいことを実践される方もいます。
人間社会を考えると、決して悪いことではありません。
ただ、足りないものがあるのです。
それが幽体の栄養であり、「天に富を積む」となるように思えます。
霊魂学書籍のご紹介
霊魂研究へのいざない: 死後の世界や霊魂について学ぶには 水波一郎著
霊魂や死後の世界があると思う人には、ぜひ読んでいただきたいと思います。霊魂や死後の世界を信じる人は大勢います。ですが、その人達は様々な考えを持っています。専門家を自認する人達の主張も、皆、同じではありません。なぜなのでしょうか。それは、科学のように、客観的に実験したりして、立証できる分野ではないからです。ある霊能力者に起きる事が、他の人には起きません。その場合、その霊能力者が嘘をついている可能性もあります。どの主張も科学のような客観的根拠を持つわけではありません。それでは、霊魂も、死後の世界も、何も証明できません。立証できないという事は、どの説が正しいのかが判明しない、という事なのです。そうなりますと、いろいろな人達が、いろいろな事を言う事になります。